足元は注目されています。

スーツスタイルで、椅子に座った時や足を組んだ時に足元が注目されます。イタリアでは、足元を見せる(すね毛)ことは絶対タブーとされています。若い人達にはスニーカーソックス(くるぶし丈)をスーツスタイルに履いた方も見かけますがこれは絶対タブーです。スーツにはナイロン混のロングホーズソックスを履くことをお勧めいたします。おしゃれは隅々まで気を使いたいものです。

ロングホーズソックス ウール混 HALISON  ¥1.500(税別) 夏は綿混があります。

いちばん大切な場所は、踵とつま先。足を締め付けるでもなく、かといって緩めるでもなく、優しく包み込むようなホールド感。
このホールド感がしっかりできてる靴下だと、履いてて疲れなかったり心地よかったりします。
それを実現するためにいちばん大切な場所は、踵とつま先です。靴下を見るとわかるのですが、立体的に編まれてる箇所が2つだけある。それが踵とつま先です。
「踵やつま先に対してのホールド感っていうのは、工場のもつデータ量によって変わるんですね」と窪田さん、「履いた時に靴下がずれこんじゃう。それは“踵の作りが浅い”と僕らは言うんですけど、結局浅いと中に入り込みやすい。逆に深すぎるともたつく」
つまり工場がどういうデータをどれだけ持っているかによって、ホールド感が左右されるといいます。
生産量を増やさない踵やつま先のホールド感にこだわると、そのこだわりに時間をどれだけかけるかということも問題になってきます。
靴下は、シリンダーを360°回転させながら編み機で編んでいきます。それが踵にきたところで180°の半回転に切り替わり、糸を余分に編みながら立体的な膨らみを作り出していきます(写真上)。当然、シリンダーの動きを半回転ごとに止めながら編んでいくわけですから、踵やつま先は、編むのにほかより時間がかかる場所になります。
「つまりその時間をいくらかでも端折れば、1足でも2足でも生産量を増やせる。結局、量産をきかせたいということになると、まず踵やつま先の編みが端折られるというのは、実際あると思います。逆に踵やつま先の編みをしっかりやれば、できあがる靴下の数量が減るということです」
やはり品質にこだわると、量産化は難しいのでしょう。